2013年 03月 18日
春まだ浅い午後
だれも 見ていないのに
咲いている 花と花
だれも きいていないのに
啼いている 鳥と鳥
通りおくれた雲が 梢の
空たかく ながされて行く
青い青いあそこには 風が
さやさや すぎるのだろう
草の葉には 草の葉かげ
うごかないそれの ふかみには
てんとうむしが ねむっている
うたうような沈黙に ひたり
私の胸は 溢れる泉! かたく
脈打つひびきが時を すすめる
「ひとり林に・・・・・」立原道造
先日道造の詩集を読み返したら
何だか頭から離れなくなってしまいました。
庭は少しずつ春の装いをはじめています。
by himitsuno07
| 2013-03-18 22:17
| garden